京フェス合宿

カレー店で食事の後、直ちに「さわや」へ行くと、スタッフの他は誰もいない(スタッフも居なかったら大変ですが、そこは最近の京フェススタッフの優秀なところ)。だだっ広い大広間で、しばし呆然としていると、三々五々 参加者が集まってきた。

合宿オープニング

実行委員長の司会により合宿開始。最近は開始の乾杯とかは無し。
去年紙コップを次から次へと渡していたら無くなってしまい、追加追加で買い足したら、なんと一晩で800個も浪費してしまった!限りある資源を大切に使うため、紙コップは大事に使ってください!と言いつつ、今年は紙コップを600個用意したとか。(参加者は高々100人くらいだろうに)多すぎないか、と会場の心をつかむ委員長かっこよすぎ(笑)。今年は追加の買い出しを一切行わないことにしたので、このような措置を執ったのでしょう。
その他、色々と味のある司会進行でした。

「年刊日本SF傑作選2009年版」(仮)を作ろう!

本会の企画の裏話。オフレコの内容が多すぎ(笑)。
本のタイトルだが、編者の小浜さんは、書名に年数は入れたくないらしい。書架に10年分とか並べたときに判りやすいように収録年は記載して欲しいなあ。
あと、まんが企画ですが、短編SF漫画をコミックビームに良く載せてる竹本泉先生の作品などどうでしょうか。とココに書いても仕方ないんだけど。

海外SF短篇を漫画化したい!

漫画系の企画。海外SF短篇を紹介した上で、これに該当する日本の漫画をスライドで紹介(ということらしい。遅れて行ったので冒頭聞き逃した)。色々面白い作品やこじつけなどが紹介され会場の笑いを誘っていたが、デイヴィッド・ブリンの<知性化シリーズ>に相当する作品として「食いしん坊・国際篇」の賞金金額を聞いて各国の参加者が自国の通貨に換算して驚愕するシーンを紹介するのはどうか(笑)

SFファンのための正しい書庫のつくりかた

水鏡子さんがご自宅を改築され書庫をお作りになった時のお話。2階に多くの本が乱雑に積まれていて、まあ3トン*1ぐらいだろう、と思っていたんだけど、計ってみたら5トンあったとか。これはヤバイと言うことで1階の書庫に本を移動されたとか。

  • 書庫に改築した部屋は6畳間
  • 奥の壁際に90cm×3本と70cmの書架を配置
  • 部屋の中心部に、幅90cm×2、奥行き50cmの箱形の移動書架を4連、70cmを1連設置
  • 移動書架の移動範囲は80cm(最大限に動かすと書架と書架の間が80cm)
  • 移動書架は両サイドに本を入れられるので、90cmの書架4本に相当する
  • 従って、壁際に4本の書架を並べるのに比して5倍(元の書架も入れると6倍)の収容量となる
  • 文庫は前後2冊に並べた
  • 配列は作家順
  • 本を入れると中央部が重みで下がってくるので、一ヶ月後に工務店に来て貰って調整
  • これらの書架に合計2万冊の本が収まった
  • でも日本人作家や漫画本は収まっていない(2階に積んだまま)
  • 車庫を造る際、1台当たりの耐荷重の基本は5.5トン。2階に車がおいてあったのと同じ。

という、羨ましいばかりの収納庫を設置された様子は一冊の本にまとめてもおかしくないような内容でしたが、ご本人曰くそれほどでもないとご謙遜。圧巻でした。
その他のこぼれ話としては、

  • プラスチックのカバーは陽に当たると劣化する。岩波のパラフィンや、中公新書のビニールカバーも
  • カーテンで遮光しても紫外線を通すから無意味
  • 本を平積みして収納すると掃除が出来ないので埃が大変
  • 2階に本を置いたままにすると、本に埃が積もって夏に熱で溶けて、さらに1年かけて積もって夏に熱で溶けて……を繰り返すから大変
  • 段ボールに収納するより書架に本を収めた方がたくさん入る。これぞ文明の利器と感心した(三村美衣

といった話がありました。

大広間で駄弁る

いしやまさんらと駄弁ったり。その後、ビーバップハイヒールのiPS細胞の回の録画を見たり(ほそいさんありがとうございます)しているうちに眠くなってきたので撤収。皆さん、お疲れ様でした。

その他の話

「日本SF傑作選」企画のあと、さわやの入り口に行くと、NeA君とrabian_roseさんがコスプレして遊んでいた(驚愕)。NeA君は耳を付けてないバニーガールみたいな格好(何というのか知らぬ)で、上から科学者風白衣をきて怪しい雰囲気。rabian_roseさんはメイド喫茶の店員みたい(?)な格好でポーズ決めてくれました。お二方とも許可を得て撮影したけど公開の許可は得てないのでココではお見せできません!

総括

酒類不提供、参加者の名札省略など、色々とやらなくても良いことに手を抜いた一方で、すべきことはしっかりやっており、素晴らしい京フェスでした。
スタッフの皆様お疲れ様。
また来年お会いできると良いですね。

*1:この辺り数字がうろ覚えです