京フェス本会

朝から「ベイリー追悼」。相当トンデモな人だったらしいが、それを小説に生かしたので、通常ありえない理論が出てくる独特なSFになったみたい。「光速の300乗の速さ」みたいな表現は科学を学んだ者には不可能。スミスの「光速の10倍の加速度」に一脈通ずるものがある。
昼食は、きしばさんとrafaくん、のるまさんと一緒にそば屋へ。昔話など。マイコンクラブとSF研で駄弁る内容が一緒で、アニ同へ行っても 多分同じ会話してたんじゃないかなあ とかいった話をする。
午後の一つ目は「物語と工学」(円城塔×新城カズマ)。新庄さんの乗ったタクシーが道を間違えたとかで企画開始時刻ギリギリの登場。円城さんと新城さんの傾向の違いが表で対比され、それをネタに両作家の傾向について語るという趣向。
三つ目は「岸本佐知子インタビュー」。東京創元社の『年刊日本SF傑作選』に出ていたので名前は知っていましたがお姿を拝見するのは初めて。
岸本佐知子さんはアウェー感たっぷりでしたが お話は面白く、いい味出してました。SFに馴染めなかった理由は会場大受け。企画の後、受付の辺りで、『人間以上』の解説書いた人がその辺にいますよ、と教えられ、(^o^;←となっておられました。
四つ目の企画は「想像力の文学とは何か――リアル・フィクション再び?」(司会:塩澤快浩、作家:遠藤徹平山瑞穂)。元SFM編集長の塩澤さんがボソボソと喋りながらリアル・フィクションって何でしょうか……みたいな話を挟みつつ遠藤さんと平山さんにインタビューする企画。両作家の話が聞けて良かったけど「リアル・フィクションとは何か?」についての見解は得られず。定見がないなら何故そんなにこだわるのか不思議。多分、僕の知らない歴史的裏話があるんだな。
本会は朝から多くの参加者があり、最後の方では満席に近く立ち見が出ていたみたい。大変盛況でした。