掃除機

掃除機をそろそろ買い換えようかと思っている。今使っているのはサンヨーのSC-21というやつ。これは本体に電源スイッチが付いていて、電源ONすると全力で吸い込むという、今時 手元スイッチも無いこんなの売ってるんだと感心というか寒心するようなシロモノ。
紙パックが余っているので次回も三洋にしようかなあと思い検討した結果、今度買おうかというやつは以下の2つに絞っている。

●排気循環方式クリーナー SC-JT10F

●軽量コンパクトクリーナー「it's」 SC-KH4

SC-JT10Fは排気循環式というやつで、本来掃除機の背後から吹き出していたホコリまみれの排気を吸い込み口に逆流させることによりホコリの飛散を押さえようという方式。吸い込みパイプの下に吹き出し用のパイプが通っているという他に類を見ない構造が特徴で、機構が複雑であることから故障が多いらしい。ハウスダストの除去には向いているようだ。
SC-KH4は小型の掃除機で、吸い込み力調整が(他機種では「強」「中」「弱」等のボタン切り替えによる3段変速であるのに対し)スライド式スイッチで調整がより細かく行えるのが特徴(SC-WR5Hも同様の機構を備える)。
三洋電機は他にもサイクロン式と呼ばれる掃除機も出しているが、店頭展示機を開けて機構を見たところ、

  • 基本的にはフィルタ式掃除機
  • ゴミがたまるところで空気の流れが渦を巻くようになっているだけ

というもので、魅力を感じなかった。どうも聞いた話ではダイソン社以外の自称「サイクロン式」掃除機は特許の関係で有効な遠心分離機構を搭載できないでいるらしい。対抗上、アリバイ的にラインナップを揃えたのだろう。
下見に行った店には「吸引力の衰えない唯一の掃除機」でおなじみダイソン社の掃除機が展示してあったが、店員氏曰く「吸引力が衰えないだけで吸引力が強いわけではない」という事だった。叙述トリックである。
どういう遠心分離機構を備えているのか中を見て確認しようかと思ったが、不用意にさわると展示機のゴミをためる部分のアクリル(?)素材を割ってしまいそうで確認できなかった。ゴミホルダーを外すだけで破壊するわけではないのだが、作りが華奢なのが気になった。あと、新品のダイソン掃除機は透明感があり見た目格好いいが、ごみホルダーが透明でたまったゴミが見える構造なので、ゴミの種類によっては美しくないことになるかもしれない。
SC-JT10Fの排気循環機構(SANYO クリーナー総合カタログ[2006-冬]より引用)オレンジ色が吸気の流れ、水色がフィルタで濾過した空気の流れ。ちょっと変わった機構が分かる
スライド式手元スイッチ(写真はSC-WR5F)
ダイソンの展示機。デザイン性にも優れ、透明感のあるボディ
ダイソンの試用機。ごみホルダが真っ白にすすけている。

閑話休題
一戸建てや家族向けマンションなど何部屋もあるような家であれば、モーターで回転するブラシや自走式車輪機構等を備えた本格的な掃除機を導入すべきだろうが、私の住まいのようなワンルームではコンパクトさと出力調整機構を評価してSC-KH4の方がいいかなと考えている。・・・・まだ迷ってるんだけど。