夏の節電

今年の夏は電気が足りなくなるんじゃないか?と言うことで、ブログ「西陣に住んでます」に興味深い提案が掲載されてました。サマータイム導入で、電力不足を少しでも緩和させようというアイデアです。

●今こそサマータイム導入を!
http://ameblo.jp/kazue-fujiwara/entry-10836173672.html

夏は冷房のため消費電力が増大しますが、朝早くから活動することにより電力需要を少しでも緩和できるのではないかという意見です。
効果があるにせよ無いにせよ、どのくらい効果が出るのか知りたくなり、ちょっと調べてみました。
「夏期 暑さのピーク 電力消費」というキーワードでググると、節電対策に関する資料が見つかりました。
http://www.jdsa.or.jp/www/rireki/shousai/20PDF/setsuden.pdf (このPDFを紹介している頁はここ)
※この文書が作成された日付は文中に記載されていませんが、「昨年」の新聞記事として紹介されている記事が2007年の物なので、2008年に作成された文書と推測し、その前提で話を進めます。
このpdfファイルには、2007年8月22日(2007年の夏、東京電力において最も電力消費が多かった日)の時間別電力需要の推移、というグラフが掲載されています。
この資料によると、夏期における電力需要のピーク時間帯は「午前10時頃から午後5時頃の間」との事です。

http://www.jdsa.or.jp/www/rireki/shousai/20PDF/setsuden.pdfより引用

グラフを見ていただければ分かりますが、午前10時から午後5時までほぼ変わらない6000万キロワット前後の電力需要が発生していることが見て取れると思います。
これをサマータイム導入により1時間ずらしても、ピークがずれることはあっても、減らすことは難しいのではないかと思います。
というわけで、私の考えは、サマータイムを導入してもピーク時の電力消費の大きさは あまり変わらないのではないか、という(つまんない)ものになりました。
何か良いアイデア、ありませんかねえ?

なお、先にリンクしましたブログ「西陣に住んでます」には、他のアイデアも載っています。たとえば、昼休みの時間帯をずらすという提案です。グラフを見る限りでは、これは効果がありそうと思いました。

ところで、ここまで書いていて思いついたんですが、北海道・東北電力管内でのみサマータイムを実施すれば、電力ピーク分散効果は大きくなるんじゃないですかね。東京よりは高緯度なのでサマータイム導入の効果も高そうだし、ピークがずれることにより電力を融通できます。工場の始業時間を早めるだけでも効果が期待できそうです。