メアド

学校時代の同級生のブログを見ていたら、メールアドレスが変わったとの告知あり。

変更後のメアドはこんな風に書いてあった。

「(私の名前)99@example.ne.jp」

※99は2桁の数字、exampleの部分はケータイ電話会社の名前

名前を知ってる人には自明のメールアドレスである。私は彼の名前を知っているので、早速テストメールを出そうとしたのだが、名前というのが姓なのか名なのか どちらか解らない。その人の名前が、たとえば「志方高志(しかた・たかし)」だったとすると、shikata99@〜 なのか、takashi99@〜なのかどちらか解らない。ひょっとすると、shikatatakashi99@〜なのかもしれない。
ところで、ローマ字には訓令式ヘボン式がある。訓令式は文部省式とも呼ばれ小学校の国語の教科書に掲載されている記法。

仮名とローマ字を一対一で対応させた最初の方式は、1867年にジェームス・カーティス・ヘボンが『和英語林集成』第1版で用いたローマ字で、ヘボン式ローマ字として知られる。しかしこの方式は英語の発音に準拠するために、日本語の表記法としては破綻が多いとする意見があった。そうした立場から、1885年に田中館愛橘が音韻学理論に基づき日本式ローマ字を考案した。
日本式は音韻学理論の結実として、国内外の少なくない言語学者の賛同を得た。しかし英語話者にとって英語の発音に準拠しない日本式は受け入れがたいものであり、両者が表音主義の下に歩み寄って改変を行ったのが1937年に内閣訓令第3号として公布された訓令式ローマ字である。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E5%AD%97

例えば訓令式では さ行は「sa si su se so」だがヘボン式では「sa shi su se so」となり、一部異なる。
というわけで、「志方高志(しかた・たかし)」の「志方」ローマ字表記は(「し」の書き方が2種類あるので)2種類ある。

同様に、「高志」の表記も2種類ある。

  • takasi
  • takashi

故に、姓+名表記も2種類存在する。

  • sikatatakasi
  • shikatatakashi

念のため、姓と名で表記を変えている場合も考えられる。

  • sikatatakashi
  • shikatatakasi

以上のように8種類の書き方が存在することになる。
後になって気づいたのだが、姓と名を逆順にする書き方もあり得る。

  • takasisikata
  • takashishikata
  • takashisikata
  • takasishikata

というわけで、当初自明と思われたメールアドレスは、8種類(12種類)もの解があることに気づいた。そこで、全部のメールアドレスにテストメールを打つことにした。間違っているメールアドレスからは、エラーメールが返ってくるから どのメールアドレスが正しいか解るだろう。おお、俺って天才!! こういう事はすぐに実行しないと面倒くさくなって放置しがちだ。すぐに8種類の宛先に対しテストメールを発信してみた。
すると、すぐにエラーメールが帰ってきた。エラーメールの通数は6通だった。8通出して6通がエラーということは届くメールアドレスは2つある事になる。常識的に考えて、一台のケータイ電話でメールアドレスを同時に2つ取ったりはしないだろう。
結局、何が正しいメールアドレスなのか解らなかった
・・・どっちですか>私の友人の人