「欠陥」住宅は、なぜつくられるのか―安全なマンション・住まいを求めて (岩波ブックレット)
- 作者: 河合敏男
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2006/03/03
- メディア: 単行本
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欠陥住宅問題に詳しい弁護士が書いた本。
内容;
なんというか、もうだめだめです。悪いものが淘汰される仕組みがないみたいです。経済性を優先する余り手抜きが行われるというのは現場も大変なんだなと言う気がしますが、下請けに丸投げとか名義貸しとか品質にかかわる重大事が横行してることとか品質確保のための制度を守らせる仕組みがないとか良くわかりました。
個人的には建築士と施工者の癒着に関するくだりで、
「配筋検査」(鉄筋コンクリート造の重要な管理項目)の当日に管理者をゴルフなどに接待してしまえば、配筋不良が見つかることはありません。(中略)現場を見たことにして、施工は適正であった旨のいい加減な報告書を作成し、建築主に報告するのです。
(本書・29ページより引用)
という話が印象的でした。
著者曰く、計画から完成引き渡しに至るまで家づくりのために注意すべきいろいろな点を網羅的に開設した『家づくり安心ガイド』を参考にせよとのこと。
- 作者: 日本弁護士連合会
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2004/09/17
- メディア: 単行本
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