日経サイエンス1月号

日経サイエンス1月号を今更読み始めている。今年はペンギンカレンダーが付いていて、とても気に入っている。
それはさておき、本号には「SCIENTIFIC AMERICANが選んだ世界の科学技術リーダーBest50」という記事が掲載されている。この特集記事の筆頭にソウル大学黄禹錫(ファン・ウソク)教授が「最優秀研究リーダー」として掲載されており、最近の報道でも知られるように この人は論文をでっちあげちゃった人なのであって、日経サイエンス誌からすれば、もうなんというか大惨事である。日経サイエンス社のウェブページに下記の告知が出ていた。

●SCIENTIFIC AMERICANが選んだ2005年のベスト50
黄教授の「最優秀研究リーダー」選出を取り下げ
http://www.nikkei-bookdirect.com/science/page/magazine/0601/excuse.html

非常に残念ながら,SCIENTIFIC AMERICAN編集部は2005年の最優秀研究リーダーに黄禹錫教授を選出したことをただちに撤回します。
(以下コメントアウト。リンク先参照)

英語原文はこちら。

掲載された記事には、

幹細胞に関する科学はここ一年半で長足の進歩を遂げた。白熱した研究競争が繰り広げられるなか、特に際立った存在が韓国・ソウル大学の黄らの研究チームだ。短期間に目覚ましい前進を成し遂げた。

と賞賛されている。記事を読んでも科学的素養がないので、どの程度偉い(とされていた)のかよくわからないのがちょっと悲しい。